おやつとしてよく食べている落花生は枝に実ると思っていませんか?実は落花生(英語ではpeanutと書きます)は土の中で育つマメ科の植物です。栽培する際にはまず種まきを行いますが、家庭菜園の土の中で、その細長い種をどの向きにまくべきなのか迷うところです。そこで今回は、落花生の種まきの方法について色々調べてみました。種まきをする時期や水やり、肥料の与え方など、栽培のコツをご紹介します!
落花生の生態
落花生はマメ科ラッカセイ属の植物で、一年草です。ピーナッツのナッツという言葉の印象から木の実で枝に実っていると思われがちですが、一年草の豆です。原産地は南アメリカ大陸です。
花は?
6月中旬から7月初旬にかけて、黄色の花が咲きます。落花生の花は小さくてシンプルなところが可愛らしいです。花言葉もシンプルで「仲良し」で、この語感もまた可愛いです。
大きさ
落花生の草は、成長すると30cmほどの高さになり、最大で50cmほどになることもあります。
落花生の殻の長さは4.3cmほどで、幅は2cmほどです。その黄土色の殻は小さな瓢箪みたいな形をしていて表面には網目があり、中には豆が二個入っています。豆の部分は長さが2cmで幅が1cmです。豆には赤茶色の薄皮が付いています。
どこの植物園で見ることができる?
愛知県碧南市にある「あおいパーク」や埼玉県にある「国営武蔵丘陵森林公園」では、落花生を育てていて、収穫体験をすることもできます。
動物も餌として食べる?
京都市動物園では飼育しているゴリラやフサオマキザル、アカコンゴウインコに餌として殻付き落花生を与えています。
ゴリラも手を使って上手に殻を割って、美味しそうにピーナッツを食べてます。アカコンゴウインコも嬉しそうに嘴でピーナッツを食べています。ピーナッツは脂肪分が高いので、ペットの動物には、たまにおやつとして与えるのが良いです。鳥類やリス、ウサギなどの小動物が餌として食べます。ハムスターにおやつとしてピーナッツを少量なら与えても大丈夫です。
落花生の種まきはどの向きにまいていくといいの?
落花生はどこで育つ?落花生の名産地は、千葉ですね。落花生は、殻を取り除いた中身がピーナッツですから私たちにとって身近な食べ物として知られています。この落花生、マメ科の一種なので、枝になると思いがちですが、実は土の中でできています。種まきをする下準備として、2週間前に土を耕しますが、この時、苦土石灰を適量混ぜた状態でよく耕しておきます。そして1週間まえには元肥を少し加えましょう。落花生は、日当たりが十分で水はけの良好な場所を好みます。成長すると大きく広がるので、プランターで育てるのは少し難しいかもしれません。土の中に、落花生の実がなるので、やわらかい土壌が良いです。種まきの時期としては、十分暖かくなってから(5~6月頃)が良いです。湿気が苦手な落花生は、種まき時はカラカラに乾いた土を好みます。種は横向きに2粒ずつ、少し間隔を空けながら(10cm程度)蒔きましょう。落花生は発芽に酸素を必要とするので、種まきの後は、上から2cmほど土をかぶせてやります。種を蒔いたときに水まきをした後は、発芽するまで水やりは不要です。
落花生をポットに種まき!どの向きに種を置くのがベスト?
落花生を育てるとき、直まきとポットまきという方法があります。直まきは育てる容器や畑に直接まいて育てることで、ポットまきとは、種を殻から取り出し、薄皮を付けた状態で一晩くらい水に浸して吸水させておく方法です。直まきは、遅霜の心配やカラスなどの鳥に種をとられる可能性があるということが考えられますので、対策が必要になります。ポットまきは、発芽がそろいやすくなるというメリットがありますが、長時間水に浸すと種が腐ってしまうことがあります。この2つの方法は、人によってもどちらがいいのか意見が分かれるところでもあります。種を購入すると袋に植苗メーカーの記載がありますので、それに従うのがよいかと思います。
落花生の種まきで向きを気にする必要はない?種まきのポイントを説明します。種をまく前に、水をたっぷりかけて準備します。水まきのあとはすぐに植えるのではなく、水が落ち着いたのを待ちましょう。種を置く向きは、一般的には横向きがよいとされていますが、どのように置いても発芽率は変わらないようです。種を置いたあとは、上から土をかぶせますが、この時に重要なことは、さらに水をまかないことです!
水が苦手
これは、落花生をはじめとする枝豆、大豆、トウモロコシなどの大型の種子は、水を吸収すると膨張して大きく膨らみます。膨張して、種子に亀裂が入ってしまうと、そこから雑菌などが進入して、腐ってしまい、発芽ができなくなってしまうのです。よって、大型の種子をまくときには、水分を控えめにするというのがポイントになってきます。
落花生は他の野菜より発芽率がとても低い
水やりの量や土壌の質、日当たりなどの環境によっても変わってきます。水が多すぎるのを嫌う落花生ですが、気温が低い春先に植え始めたり、逆に気温が高くじめじめした梅雨時期に受けても、発芽しないデリケートなものなので、注意が必要です。
種まきするならどの時期がベスト?
落花生を家庭菜園や自宅の畑で育てられたら、毎日ピーナッツが食べられるから植えてみたいなと考える人もいるのではないでしょうか。落花生の栽培自体は、そんなに難しいことはないので、初心者でも育てることが可能といえるでしょう。ただし、落花生が発育する条件として、日当たりがよく、気温が高いことははずせませんので、残念ながら気温が低い寒冷地での栽培は難しいと言えます。落花生の名産地でもある千葉県をみてもわかるとおり、あの辺りの気温や環境が落花生の発育に最適と考えられます。そして、マメ科の植物なので、窒素肥料は少なめに!ということや、連作には向かないので2~3年あけた土壌で栽培を行うこと、土壌の調整を石灰で行うこと、などのポイントをおさえれば、害虫被害や病気もほとんど心配することなく、丈夫に育てられるのが落花生です。
落花生の種まき後の水やりや肥料の与え方、収穫時期とは?
落花生が発芽後は、花が咲きますが、その花が咲く前後で水やりのタイミングが異なります。発芽して、種が根付くまでは水やりを通常どおり行います。そこから花が咲くまでは水やりの1回の量を少なめにして行います。花が咲いた後は、土の表面を見て乾きそうになったときに水やりをしましょう。5月に種をまいた場合、花が咲くのは6月の終わりから7月頃です。落花生の収穫は、種まきから約5ヶ月後です。10月に入り、葉っぱの色味が全体に黄ばんできて、下葉が枯れて落ち始めたらいよいよ収穫OKのサインです。ためしに一度試しに掘り出して、サヤに網目が入っていれば、食べられる状態です。手で掘り起こしても、土の中に残ってしまうかもしれませんので、スコップなどで大きめに掘ってから抜くとよいでしょう。収穫後のピーナツは、そのままゆでてあつあつで食べたり、ピーナッツバターや煮豆などのピーナッツ料理にチャレンジしてみるのも面白そうですね。
まとめ
落花生を家庭菜園で育てるとき、土の中に種を蒔きます。その時、一般的には種を横向きに置いた方がよいですが、どのむきに蒔いても、発芽率は変わりませんでした。ピーナッツの豆の部分は長さが2cm、幅が1cm程度でした。花は黄色でシンプルで可愛らしかったですね。