三種の神器 出典:PIXTA

古事記や日本書紀にでてくる三種の神器とは、八咫鏡八尺瓊勾玉草薙剣(天叢雲剣)のことです。

また、ヤマタノオロチ(八岐大蛇)という伝説の蛇も、古事記などに登場します。

三種の神器についてや、そのうちの一つである草薙剣とヤマタノオロチとの関係などについて調べていきます。

三種の神器とは?

天孫降臨(テンソンコウリン)のさい、天照大御神(アマテラスオオミカミ)が瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に授けた三つの神代の総称が三種の神器です。

その三種の神器の三つの神代は、

  • 八咫鏡(ヤタノカガミ)
  • 八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)
  • 草薙剣(クサナギノツルギ)

のことです。

八咫鏡について

八咫鏡は八百万の神々が製作し、その後は天照大御神が所有していました。

大分県日田市で出土した金銀錯嵌珠龍文鉄鏡は、魏の曹操の陵墓から出土した鉄鏡と類似しています。魏志倭人伝では、魏の皇帝は卑弥呼(ヒミコ)に金印や銅鏡などを授けています。そのため、八咫鏡のイメージとしては金銀錯嵌珠龍文鉄鏡が近いでしょう。

八咫鏡が金銀錯嵌珠龍文鉄鏡に近いとするならば、天照大御神(アマテラスオオミカミ)の古事記や日本書紀でのモデルは卑弥呼(ヒミコ)ということになります。

八咫鏡の保管場所はどこ?見れる?

現在は、天照大御神の御神体として伊勢神宮に奉安、保管されています。八咫鏡の実物は天皇でさえ見たことがありません。

伊勢神宮の神楽殿 出典:photolibrary

八尺瓊勾玉について

八尺瓊勾玉は天照大御神が岩戸隠れの時に、玉祖命が作製しました。三種の神器のイメージ画像では碧色のことが多いですが、実際は瑪瑙でできていると考えられるため、赤色に近いです。

瑪瑙は北海道から石川県までの日本海側で産出されます。

八尺瓊勾玉の保管場所はどこ?見れる?

出典:Wikipedia

現在は皇居の剣璽の間に安置、保管されています。やはり、歴代の天皇でさえ八尺瓊勾玉の実物を見たことはありません。

草薙剣(天叢雲剣)は須佐之男命(スサノオノミコト)が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)からもらった剣です。話が長くなりましたが、ここからが本題です。

八岐大蛇(ヤマタノオロチ)は大きな蛇?草薙剣との関係は?

須佐之男命が出雲国で、八岐大蛇からもらった神剣が草薙剣です。別名で、草薙の剣といったり、天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)といったりもします。

八岐大蛇(ヤマタノオロチ)はどんな蛇?

出雲市にあるヤマタノオロチとスサノオの銅像

出雲国の近くには宍道湖もあり、河川も多いため、昔は沼地などの湿地帯でした。河川の氾濫が相次いでいました。

出雲には荒神谷遺跡があります。そこでは銅剣や銅鐸が大量に出土しています。もともと剣を大事にする文化がありました。

スサノオノミコトが河川の治水事業を行って、田畑を増やして、出雲国を豊かな国にしました。その褒美として草薙剣をスサノオノミコトが授かったのでしょう。

出雲の氾濫する河川を八岐大蛇(ヤマタノオロチ)と見立てたと考えるのが妥当です。

出雲市内を流れる神戸川 出典:Wikipedia

日本で最大級の大蛇はアオダイショウです。大きいアオダイショウは2m近くになります。八岐大蛇が出雲にいた大蛇であれば、それはアオダイショウです。

世界最大級の大蛇といえばアナコンダやニシキヘビです。大きいアナコンダやニシキヘビとなると10m近くあります。アナコンダは南アメリカ大陸のアマゾンに生息しています。ニシキヘビはユーラシア大陸やアフリカ大陸、オーストラリア大陸にかけての森林やサバンナ地帯に生息しています。

東山動植物園で飼育しているビルマニシキヘビ

三種の神器のうちの一つ草薙剣のその後

草薙剣はスサノオノミコトからアマテラスオオミカミに献上された後は、伊勢神宮に安置されていました。

その後、ヤマトタケルに草薙剣は託されました。相模国の焼津で、ヤマトタケルは野原で火攻めにあいますが、草薙剣で草を刈って火をくいとめます。そのことが由来で草薙剣と呼ばれるようになりました。

草薙剣の保管場所はどこ?見れる?

三種の神器のうちの一つである草薙剣は、現在は熱田神宮に安置、保管されています。江戸時代には草薙剣が納められた箱を開けて見た宮司がいるという伝説がありますが、やはり現在では天皇でさえ見たことがありません。

熱田神宮 出典:PIXTA

最後に

三種の神器について調べてきました。だれも見たことがありませんが、八咫鏡はよほどきれいな装飾や加工がされていたと想像できます。八尺瓊勾玉や草薙剣もそうです。八岐大蛇もツチノコのように都市伝説の動物となっていますが、氾濫している河川と考えると納得がいきます。

ぜひとも三種の神器を見てみたいですね。