私は7年前にスキューバダイビングを始めました。今は離島に住んで、子育ての合間に、たまに潜りに行くのですが、ママ友達から、「ダイビングしてみたい!だけど、何も知らないし、不安なことがたくさん」と、言われます。そんな思いの方がたくさんおられるので、ダイビング初心者向である、みなさんの不安を解消していきましょう!
初心者が始めるためには?

ダイビングを始めるためには、二通りの方法があります。一つ目は安全に潜るために「ライセンス取得講習」を受けて、器材の扱い方や水中でのスキルを身に着ける。二つ目は「体験ダイビング」。ライセンスがなくても潜れます。リゾートなどへ遊びに行き、あっ!やってみたい!てな具合で気軽に体験出来ます。体験ダイビング後、ライセンスを取得という方もたくさんいます。
泳げないけど、出来るの?

断トツでこの質問が一番多いですね。結論から言うと「そんなこと心配する必要なし!」水泳が出来ない人からすると、息継ぎがうまく出来ないですよね。でも大丈夫。ダイビングは自分の好きな時に口から呼吸が出来ます。そして、ダイビングは泳ぐのではなく、漂うものなのです。呼吸と身に着けている器材で浮きもしない、沈みもしない無重力状態を作ります。これを「中性浮力」と言います。泳ぐ時と言えば移動する時くらいです。
泳げない友達もできた!

実際、私が一緒にダイビングを始めた友達は泳げませんでした。初めて水の中に入った時は水に慣れてないせいか少しだけ慌てた様子でしたが、インストラクターさんがしっかりついてくれるのですぐに慣れ、その友達とはたくさんの海へ行きました。「水に顔を付けるのが怖い」という方はまずは体験ダイビングから始めるといいと思います。
準備は何が必要?

次に多い質問がライセンスを持っていて器材もあるというと「あの空気が入っていて背負っているやつも持っているの?」と、聞かれます。「いえ、持っていません。」ちなみにあれは空気を充填する容器で「タンク」と言います。これはダイビングサービスなどで借りられます。また器材等もレンタル出来るところがほとんどです。では自分で用意するものとはどんなものでしょう?こちらでご紹介!
・水着
どんなものでも大丈夫ですがウェットスーツの下に着るものなので、かさばらないスッキリしたタイプの方がいいですね。
・タオル
自分専用のタオルを使ったほうが衛生的です。
・シャンプー・コンディショナー・ボディーソープ
潜るポイントのあるところには更衣室や、シャワールームがありますが、上記のものがある場合とない場合とあります。念のため持って行った方がいいでしょう。
・酔い止め
乗り物酔いをしやすい方は飲んでおいた方がいいです。海の中で波に揺られて乗り物酔いと同じ症状が起こる場合があります。実際私の友達は酔ってしまっていました。
・ビーチサンダル
そして最後に、楽しむという心!これ、実はかなり大事です。ダイビングで大切なことは技術面はもちろんですが、それよりもメンタル面だと思っています。初めてのことで緊張はもちろんするかとは思いますが、楽しむ心があれば大丈夫!そこには素晴らしい別世界が広がっていますよ。
視力が悪いのだけど、コンタクトで大丈夫?
私は度つきのマスクでスキューバダイビングをしています。使い捨てのコンタクトレンズを付けて、度なしのマスクでする方もいますが、マスクに水が入り、コンタクトがずれてしまう、目のトラブルを引き起こす場合もあることを考えると、私は度つきのマスクをお勧めします。
冬でも出来るの?

ダイビングは夏のスポーツと思われがちですが、冬でも出来ます。冬は水温も下がるので、ウェットスーツではなく、水が入ってこない「ドライスーツ」というものを使用します。これは、水が入ってこないスーツで、中は普通の服でOK!冬はオフシーズンと思われがちなので、ダイバーも少なく海の中も空いています。夏では、ポイントによってはとても混雑していて、人だらけのときもあるのです。
冬のいいところ
そして冬のいいところは透明度が高い場所が多いこと。私が初めて潜ったのは伊豆の海でしたが、夏はプランクトンが増えることから水が少し濁ります。ですが、冬場は透明度が上がり、とても綺麗でした。そして見える生物も変わります。夏はカクレクマノミのような熱帯魚がよく見られましたが、冬にはイカを見ました。私の上の方を泳いでいて、それは飛んでいるようにも見えてとても綺麗でしたよ。
お勧めのダイビングスポット
日本にはたくさんのダイビングスポットがあります。関東にお住まいの方なら西伊豆の「大瀬崎」がお勧めです。都心からもわりと近く、生物の種類の多さと海洋の安定性から人気のスポットです。特に湾内は風の影響をあまり受けずめったなことでクローズされないので講習にもよく利用されています。私もほとんどの講習はここで受けました。マクロ系の小さいかわいい生物から、時にはマンボウのような大物まで、とにかくダイバーを飽きさせない環境です。ちなみに、私が住んでいる離島は日本海側にあり、移住してきてから初めて日本海に潜りましたが、太平洋側とは魚の種類が違い、魚群を見ることが多いです。それはもう大迫力です。私はそれまで太平洋しか潜ったことがなかったので、その違いにとても驚きました。太平洋側は夏には熱帯魚が多く、可愛い魚が多いです。同じ日本の海でも場所によって楽しみ方がかなり違います。潜りたい場所を探すのもとても楽しいですね。
ダイビングショップについて
ライセンスを取る場合、ダイビングショップに行き、講習を受けます。この、ダイビングショップはお店によって価格やサービスが大きく異なるので、いろいろ見て、自分に合ったショップをしっかり選ぶことをお勧めします。またリゾートへ行き現地でライセンスを取ることも出来ます。このライセンスというものは、日本だけではなく世界でも使用出来るものがたくさんあります。逆に言うと世界共通でない、日本だけでしか使用出来ないものもあるので、そこも事前に調べておく必要がありますね。
まとめ
ダイビングのいいところの一つは年齢関係なく、長く続けられる趣味ということだと思います。下限は10歳から、上限はありません。海へ行くと60~70代の現役ダイバーさんもたくさんいらっしゃいます。そして器材もメンテナンスをしっかりと行えば長く使用出来ます。私の夢は孫と一緒に潜ること!それまで、器材のメンテナンス、自分の体のメンテナンスをしっかりと行いたいと思います。海の中は想像以上に綺麗で、面白く、癒されます。生物の観察をするのも楽しいですし、ただただ無重力状態を楽しむのもいいですし、自分が吐いた泡を見上げるのもとても綺麗です。是非、これを機にスキューバダイビングを始めてみてはいかがですか?