誰しもが、長生きしたいものです。「鶴は千年、亀は万年」と、言いますよね。でも、本当に鶴は千年も生きるのでしょうか?そんな疑問を解消するために、平均と最長寿命を調べてみました。
平均寿命
鶴は英語ではCraneです。種類によって寿命がかなり変わってくるようです。なので、種類ごとに説明しますね。ちなみに同じ鳥類でもインコの平均寿命は7年です。また、鶏の平均寿命は10年、カラスは12年ほどです。
日本の天然記念物「タンチョウ」の寿命は?
日本に生息する丹頂鶴です。一時は日本で確認することができず、「絶滅したか?」と、心配されました。現在は700羽以上確認されているということで一安心です。そんなタンチョウ鶴の平均寿命はというと・・・20〜30年!千年には遠く及びませんが、鳥の中ではかな〜り長生きする方ですね。動物園で飼われているものは50〜80年くらい生きる場合もあるようです。見た目も美しいです。
今後も絶滅しないように見守っていきたいですね。ちなみに、頭頂部の赤いところはなんだと思いますか?「羽毛?」いえいえ、違います。実はあれ、赤い皮膚が露出しているんです。
タンチョウの鳴き声。
岡山県総社市で撮影された二羽のタンチョウ鶴の動画です。
いっせいに「クアークアー」という大きな甲高い声を発しています。北海道の釧路の雪原の上空を飛んでいます。
滑空する姿も美しいですね。
アフリカに生息「カンムリヅル」の寿命は?
鶴の中で一番寿命が長いのはこのカンムリヅル!なんとその平均寿命はというと・・・50〜60年!日本のタンチョウヅルの2倍くらい生きるんです。やっぱり見た目は豪華ですね。特に頭にあるカンムリはなかなかの貫禄を放っています。全長は1mほど。タンチョウは1.3m以上あるのでタンチョウより小さいです。でも、長生きな鳥ですね。ここまでは代表的なものを紹介しましたが、次からは、日本にいる鶴を2種類紹介します。
ナベヅルの寿命は?
ナベヅルの平均寿命は20年。モンゴルや、中国の方で夏を過ごし、冬になると鹿児島県を中心とした九州地方に飛来します。体長は1mほどです。しかし、これは農作物を食い荒らすそうで害鳥との認識。残念です。
マナヅルの寿命は?
マナヅルの寿命は45年(飼育下)です。飼育下では45年ほどの寿命です。こちらもナベヅルと同様モンゴルや、中国から飛来します。体長は大きめで1m20cm以上あります。また、この鳥も害鳥とみなされているとのこと。。。残念。地球温暖化により、ロシアや中国のマナヅルの繁殖地が乾燥化しています。そのため、絶滅危惧種となっています。それでは次は、どのくらい、長生きする?!
最長の年齢は?
ギネス記録のような記録はありませんが、最も長く生きたタンチョウで50年以上という記録があります。また正確には分かりませんが、80年生きたという記録もあります。いずれにしても、野生より人間に飼われた方が長生きするようですね。鶴は千年、亀は万年というように、亀も長生きです。
動物園で見れる?
東武動物公園や、よこはま動物園ズーラシア、京都市動物園、札幌市円山動物園など、日本各地でタンチョウを見ることができます。青森県北津軽郡鶴田町の丹頂鶴自然公園でも飼育されています。過去には多数のタンチョウが鶴田町に飛来しました。
タンチョウヅルをペットにできる?
タンチョウは繁殖地の森林破壊や農地開発により、絶滅危惧種となっています。日本では1920年代にいったん絶滅しました。また、日本の特別天然記念物や希少野生動植物種に指定されています。そのため、ペットとして飼育はできません。そもそも渡り鳥で、凄い距離を移動するので、ペットにすることは不可能ですね。実際に、鶴が家の中にいると、恩返しに来たのかと勘違いしてしまいますね。
まとめ
寿命という観点ではありませんが、やはりタンチョウヅルが一番美しいと感じました。また、1000年には及びませんでしたが、鳥の中ではかなり生きることがわかったかと思います。今後も長生きの象徴として、タンチョウヅルには生き延びて行って欲しいですね。