うさぎは体が小さく、比較的世話もしやすいため、最も人気の高いペットです。私もこれまで三匹育ててきました。しかし、お迎えしてすぐや、初めての方の中には、なかなか自分になついてくれない、あるいは、嫌われて警戒されてしまっているというお悩みを持つ方も少なくないのではないでしょうか。そこで今回は、なつくための方法や嫌われる条件などをご紹介していこうと思います。初めての方でも、今回の方法を心掛ければきっと仲良くなれますよ。
伊香保グリーン牧場でウサギと触れ合えるので行ってみた
それは群馬県の榛名山の麓にあります。読み方は「はるなさん」です。赤城山の読み方は「あかぎやま」です。車で駐車場まで来ました。大きな案内の看板が目印です。
入場口から入っていきます。晴天で良かったです。さっそく、羊などの動物の看板があります。
入って少し歩くと、サイロが見えてきます。
さすが牧場だけあって、羊やヤギがたくさん放牧されています。その先に、いました!目的のうさぎさんです。この隣の小屋で触れ合うことができます。
可愛いですね。なでなでしてあげましょう。
なつく条件と嫌われる条件
では、具体的にどのような行動をとれば信頼関係が生まれるのでしょうか。また、どういった場合に警戒されて嫌われるのでしょうか?
なつく条件について
うさぎが人懐っこくなるのに一番重要なのは「信頼関係」です。それがしっかりしていることで、リラックスできたり甘えることが出来ます。ペットのうさぎがずっと飼い主の方を見てきたり、ごろんと寝そべったり、鼻でツンツンしてきたりします。
・匂いを覚えてもらおう。
お家に迎えたばかりの頃は、警戒している場合が多いです。そんなときは特に、匂いに慣れさせることが大切です。ケージの中に、飼い主さんの匂いがしみ込んだもの(服など)を入れておくことで、だんだんと警戒心が解け、リラックスできるようになります。私もよく、使い古したTシャツを入れていました。また、うさぎのほうから近づいてくるようになった場合は、頭を優しくなでながら手のひらの匂いを、口元で苦しくないように嗅がせてみてください。嬉しいことをしながら匂いを嗅がせることで、同じ匂いのする人に信頼を抱きやすくなります。
・積極的に部屋で散歩(部屋んぽ)をさせる。
心身ともに健康な状態でいるためにも、積極的に部屋んぽをさせましょう。ケージの中は安心できる空間ではありますが、一日中座っているとストレスが溜まってしまいます。
私は、部屋んぽを1日に1~2時間程度を目安に行っています。十分に走り回れるように、障害物をなくして電源コードなどの危険物もしまっておくようにしましょう。部屋んぽはストレス解消になるだけでなく、触れ合いの時間としてとても重要ですので、うさぎの警戒心が解けた段階で積極的に行うようにするとよいでしょう。
・どこを撫でるとよい?
うさぎとのスキンシップの中で、抱っこはほとんどの子が嫌がりますが、撫でられるのが好きなうさぎはとても多いです。目安としては、うさぎが自ら近づいてきて鼻でツンツンとしてきたり、撫でたときに、目がトローンとして穏やかになる子には撫でてあげるようにするとよいでしょう。うちの子も撫でてあげると、リラックスして横になっていました。撫でられたときに特に喜ぶ部分があるのでご紹介します。
おでこ。
目と目の間から、耳にかけてのおでこ部分を撫でると、ほぼすべてのうさぎが気持ちいいと感じるようです。親指の腹を使って、鼻の上あたりから耳の中央付近まで登るように撫でてみてください。
また、手の甲側がおでこに当たるようにして、人差し指から小指までの4本を使って優しく撫でてみてください。目がうっとりとして、気持ちの良さそうな様子が見られますよ。うちの子にも、おでこを撫でる習慣を続けていると、頭を撫でろと言わんばかりに、私の手に潜り込んできたり、手を見せると撫でてもらうために頭を下げるようになったりと、かわいい仕草が見せてくれています。
耳の横(こめかみ)。
意外と知られていないですが、耳の付け根と目の間(こめかみ)を撫でると喜びます。親指と人差し指で左右のこめかみを挟むようにして、優しくクルクルと回すイメージで撫でてあげてください。
目が近いところにあるため、動き回っているときではなく、座っているときなどのおとなしい状態のときに撫でるようにしましょう。
ほっぺた。
ひげの横辺りにあるスポットです。ここを撫でると、うちの子は気持ちよさのあまり、ひげがピクピクと動いてしまいます。撫で方はこめかみと同様か、人差し指を曲げて優しく撫でる方法が良いと思います。とても柔らかい部分ですので、強く押したりせずに特に優しく撫でるようにしてあげてください。
背中からおしりにかけて。
うさぎが丸まっている場合は、背中からおしりにかけてを優しく撫でてください。コツとしては、耳の付け根からおしりの先までを一回でなぞるようにすることです。
マウスを軽く握るようなイメージで、優しくゆっくりと撫でてあげると、うちの子は大変リラックスします。背骨や身体の感触が良く分かるので、日々の健康管理としても重要な部分です。
・おやつを手渡しであげる。
うさぎと部屋んぽをしている最中などに、スキンシップとしておやつを手渡しすると効果的です。市販で売られているおやつでも良いですし、キャベツなどの生野菜を与えるのもおすすめです。少量でしたら、リンゴやバナナなどの甘い果実を与えるとさらに喜びます。個人的におすすめなのが、イチゴのヘタです。イチゴを食べるときに捨ててしまう部分ですが、うちの子はここがとっても好きです。果実の部分よりも喜んで食べる子も多いので、おすすめです。手渡しの際には、夢中になったうさぎに手を噛まれないようにだけ注意してください。
・構ってアピールに応える。
なついてくると、構ってほしいアピールが増えてきます。具体的には飼い主さんのことを鼻先でツンツンと押したり、足の周りをグルグルと走り回るなどの行動です。構ってアピールが見られた時には、全力で応えるようにすると早くなついてもらえる場合が多いです。うさぎは犬とは違って、飼い主さんとのボール遊びなどはしませんので、頭などを撫でてあげるのがおすすめです。うちの子はとてもきまぐれで、撫でている途中に顔をあげてどこかへ行こうとします。そういった場合は、追いかけたりせずに好きなようにさせてあげるのがよいです。遊びたいときに遊び、自由にしたいときはそっとしておくのが仲良くなるコツです。
・耳のマッサージ。
耳のマッサージはうさぎが飼い主さんに心を許してから行うようにしてください。本来、耳は凄く敏感な部分なので触られることを嫌う子が多いです。実際に耳を近くから観察すると、とても細かい血管が張り巡らされているのがお分かりになると思います。しかし、実はうさぎの耳にはマッサージのツボが集中しています。信頼されている飼い主さんから、耳を優しくマッサージされると心地よく感じます。決して耳の奥には指を入れないようにして、耳の表面を指で軽くつまんでクルクルとマッサージしてあげてください。耳を触ったときに冷たく感じた場合は、温度調節が上手くできていない場合がありますので、体調管理のためにもぜひやってみてください。もしも少しでも嫌そうな素振りを見せた場合は、すぐにやめるようにしましょう。
・ブラッシングする。
ブラッシングは血行を促進させるマッサージになり、毛球症対策にもなりますので定期的に行うようにすることをおすすめします。たくさん触れ合うことで、なつきやすくなります。ブラッシングを行うためのブラシには、コームやラバーブラシ、スリッカーブラシなどがありますが、ネザーランドドワーフなどの短毛種にはスリッカーブラシがやりやすくおすすめです。スリッカーブラシの中でも、ピンの先に円いゴムがついているものが柔らかく好ましいです。ブラッシングの頻度は、一週間に1度程度。春や秋の毛が多く生え変わる時期には、2日に1度程度を目安に行うとよいでしょう。
・アゴをうさぎの頭に乗せる。
アゴを頭に乗せるという行為は、うさぎの中では上下関係を決める行為のひとつとされています。しっかりと上下関係を記したうえで、良好な信頼関係を築き上げることができます。撫でている最中に、アゴを頭の上に乗せてみてください。一回だけでは分からないことがあるので、できるだけ毎日行うことが大切です。
・自由にさせる。
よく触れ合うことと同じくらい、自由にさせることは大切です。構いすぎてしまうと、うさぎがリラックスする時間がなくストレスが溜まってしまいます。特に、遊んでいるときに無理に触ろうとすることはやめましょう。仲良くなるどころか、嫌われてしまう可能性があります。触れ合う時は、できるだけ自分から寄ってきたときにしましょう。
逆に、嫌われる条件とは?
うさぎとの信頼関係を高めるどころか、警戒されて、知らず知らずのうちに嫌われてしまう行動や条件があります。必ずしもなつきづらくなるということはありませんが、避けた方がよい条件をご紹介します。
・多頭飼いをするのは良くない。
工夫次第では多頭飼いが可能な動物ですが、うさぎ同士の仲が良ければ良いほど、なつきづらくなるケースが多いです。一匹では寂しいのではないかという理由で多頭飼いを始める方がいますが、うさぎは基本的に単独行動をする動物ですので、一匹のほうがストレスは溜まらないと言われています。なついてほしいという方は特に、一匹飼いをおすすめします。
・メスのうさぎは、なつきにくい?!
性格による部分が大きいですが、一般的にはメスよりもオスの方が人懐っこいと言われています。一般的にメスはマイペースで自分だけで楽しめる性格の子が多く、オスは甘えん坊の性格の子が多いと言われています。ただし、中にはメスでも甘えん坊であったりする場合もありますので、あくまで傾向として考える程度で考えてください。
・いやがる場所を触るのは良くない。
撫でられて嬉しい部分があったのに対して、触られたくない部分があります。知らずに触っていると、触られることを嫌いになってしまう場合があるので注意してください。
足。
うさぎは足を触ることを嫌います。リラックスしているときに足の裏に少しでも触れると、ピクッと足を引っ込めると思います。とても敏感な部分なので触って驚かせないようにしましょう。また、足の骨は細く無理に触ると骨折などの事態を招きますので、注意するようにしましょう。
お腹。
寝転がっているときなどに無防備に見えるお腹はとても可愛らしいですが、触ることは控えるようにしましょう。実際にお腹を触ったことのある方は分かるかもしれませんが、ふにゃふにゃとしてかなり柔らかいため、弱点とされています。お腹を触られると、本能的に危険と判断してリラックスした気持ちを壊してしまいます。お腹を見せて寝転んでいるときは、おでこなどを触るか、触らずに眺めているようにしましょう。
・無理やり抱っこをするのも良くない。
ほとんどのうさぎは抱っこされることを嫌がる傾向にあります。まれに抱っこが好きな子もいるようですが、嫌がる場合は無理やりしないようにしましょう。特に、家にお迎えしたばかりの頃は怯えて抱っこをさせてくれるかもしれませんが、それが原因でなつきづらくなるケースが多いため注意が必要です。少しひざの上に乗せるために抱っこをするのも、ブラッシングや爪切りなどの明確な目的がない場合は控えた方がよいでしょう。また、抱っこをしている最中に暴れて落下し骨折をするケースが後を絶たないため、やはり人間本位に抱っこをすることはおすすめできません。
まとめ
うさぎがなつくための飼い方を説明してきました。なついてくれると、具体的に行動に示してくれるためとても嬉しいものです。そういった行動をしてくれると、感情がより伝わってきてより愛おしくなりますよ。飼い主からも、なでたりして愛情表現をしてあげましょう。ぜひ参考にしてみてください。