「うさぎの声ってわかる?」と突然聞かれても、飼育している人以外は「えっと、何だっけ?」と思われる方が多いでしょう。実際、犬や猫のようにワンワンともニャーニャーとも言うことができないのです。なぜならば、ウサギには声帯がないからです。そのかわり「ウー」とか「ブーブー」や「ンッンッ」のように、喉を振り絞って音を出すことだけはできるようです。そんな喜ぶことや、愛情表現について調べてみました。
うさぎの気持ち

うさぎが仲良くなると行動で示してくれることがあります。好意で行う行動の中には些細なものや、分かりづらいものもありますので、ご紹介していこうと思います。早速、いろんな気持ちを見ていきましょう!
舐めるけど、なぜ?

ゲージの外に出して遊んでいると飼い主さんの手や足をペロペロなめてくる時があります。また、撫でているときなどに、お返しと言わんばかりに手を舐めるようになることがあります。寂しい時やかまって欲しい時にもペロペロしてくることが多いです。これらは飼い主さんへの深い愛情表現です。

完全に信頼していると言えます。うちの子も、すこし湿ったザラザラとした舌で健気に舐めてくれます。本当に愛おしいですよ。うさぎの舌はピンク色をしていてとっても小さいです。「そんなかわいいベロでなめられたらうれしい~」と思いますよね。できるだけうさぎの背中や首などをなでてあげて、こちらからの愛情表現も示してあげましょう。

また、鼻でツンツンとつついて押してくることもあります。これも飼い主さんへの愛情表現ですが、ペロペロよりは強い意思表示とされています。飼い主さんの目を自分に向けようしている意思の表れで、「遊んでほしいよ~」とか、「お腹が空いたよ~」などの時にしてくる、うさぎにとって精一杯の表現方法です。

部屋んぽをしているときに飼い主さんに鼻でツンツンとしてくるのは甘えている行動です。構って欲しいと甘える行動はよくなついている証拠です。うさぎからの要求、できるだけかなえてあげたいですよね。
リラックス方法

うさぎがリラックスしている時は、すごく体が伸びるんです。手も足も伸ばして体も伸ばしていると、ものすごく長いです。「うさぎってこんなに長かったんだ!」とビックリしました。

寝そべり方もいろいろありますが、うさぎが普通に座っている時突然ドサッと倒れるように横になります。また、コテッとお腹を出して倒れることがあります。あまりにもドサッと倒れるので、「具合が悪いの?」「死んじゃったの?」と、一瞬頭をよぎりますが、その後手や足をそれぞれ伸ばしていき、大変長い体のままウトウト眠ってしまいます。

うさぎは警戒心が高い動物ですので、本当に穏やかでリラックスしている環境でないとお腹を出して寝ることはありません。

リラックスして寝転がるのは、信頼している証拠です。

このような時は、触ったり名前を呼んだりせず、そのまま眠らせてあげましょう。

また、おでこなどの好きな部分を撫でていると、小さな音で歯をカチカチと鳴らすことがあります。これはリラックス状態でご機嫌なときにする仕草です。
甘える時

飼い主の手足をペロペロなめることや、ツンツンと鼻でソフトタッチをすることについては上記で述べた通りですが、他にも甘えと思える仕草があります。それはゲージから出してあげると、飼い主さんの周りをグルグル回るのです。その時も「ウッ、ウッ」や「ンッ、ンッ」「ぷう、ぷう」「プープー」など、文字では表せないような、唸り声のような音を発します。これも、「遊んでくれ~!」「お腹減った~!」といった要求の表れと受け止めて良いでしょう。

かまってほしくて、少しでも注目されたくてこのような声を出します。とてもうれしそうで何週も何週も、体の周りをグルグル回ってくれます。もちろんこういった場合にも「いい子いい子」と、体をなでてあげましょう。こちらからの愛情表現です。

飼い主さんが別の部屋に行こうと立ち上がって移動すると、うさぎも後をついてくることがあります。この行動も飼い主さんに対して好意があるために行われることです。こちらからもいっぱいしてあげたいですよね、愛情表現。うさぎが気付いてくれるとかなりうれしいですのですが、どの程度理解してくれているかは、残念ながらわからないのが切ないところです。
怒った時と震える時は?!
怒っている、こわ~いうさぎ

うさぎが怒っている時にはスタンピングという行動をとります。これは後ろ足を使って地面(室内も)をダンダンと蹴る動作です。もちろん怒っていても飼い主さんに攻撃してくるようなことはありません。が、スタンピングするということは何らかの不満がある証拠です。何かを伝えたくてそういった動作をとるのでしょうから、それを見つけ、早めに対処してあげたいものです。また、機嫌が悪かったり、やや怒り気味の場合、床をかじったり引っかいたりすることがあります。こういった場合にはいつもかじる場所に何かを置いておくことをおススメします。毛布とかクッションなど簡単なものを置いておけば、その場所をかじることはなくなります。

さらに、ゲージから出たくて出たくてしょうがない場合、ゲージの中の物をひっくり返すこともあります。「じゃあすぐに出してあげようか?」と思いますが、これは要注意です。「暴れると出してもらえるんだ」と思ってしまいますので、すぐに出してあげることはせずいつもの時間まで待ってから出すのがベストです。その際ゲージの中で激しくスタンピングすることもあり、音も大きくてうるさいですが、怒らないようにして、そっとなでなでするなど、うさぎの気持ちを察して穏やかにやさしく対処してあげたいものです。
なぜ?震える
熱い時には体がプルプルと震えることがあります。別に病気というわけではないので、心配はいりませんが、できるだけゲージを涼しい場所に置いてあげるのがいいと思います。しかし、本当に病気という場合もあります。例えば痙攣のような状態に陥っている場合です。

このような時は他にも症状が出ますから注意深くみて、その他に異常がないか、これ以上変化はないか、など全身をチェックしてあげて、何か他の異常が絡んでくる場合には、獣医さんに行きましょう。
まとめ

うさぎの気持ちについてわかっていただけたでしょうか?リラックスしてお互いの感情表現がわかるようになったら、とてもうれしいですよね。ちょっと気難しい一面もありますが、あまり鳴き声を出すこともないので、どこでも飼えるステキなペットだと思います。