でっかい生き物ほど、心を揺さぶられる生き物はいません。中でも伝説が存在する巨大生物は別格のオーラをまとっています。そんな中、巨大化伝説があるナマズがいるらしい。そうそれが、今回紹介する「ヨーロッパオオナマズ」なのだ!名前の通り、ヨーロッパに住んでいる大きなナマズ。容姿を例えるなら、スマートになったデブ。デカイのは分かるんだけど、なんというか細長いし、でもやっぱり腹の辺りはボヨボヨの中年オヤジみたいだし。スマートなデブがぴったりだとあだ名をつけた自分のセンスに惚れ惚れするくらいだ。そんなスマートになったデブこと「ヨーロッパオオナマズ」の正体に迫ってみようと思う。
生態

人間が他人の悪口を、陰で言い合うように、ナマズにもそれなりの生まれ持った生態があるのだ。英語ではwels catfishです。その生態を調べてみた。
大きさ

こいつはなんと世界最大のナマズらしい。まず平均的な大きさを見てみよう。ヨーロッパオオナマズの体長は平均1.5メートル。「ん?世界最大ナマズのくせに、ちっこ!?海のジンベイザメは15メートルだぞ!!!10倍違うじゃねーか。」と、お分かりの通りこれはよくある前置きで、もっと巨大なヨーロッパオオナマズはいるのだ。
最大クラスは?

非公式記録ではあるが最大のヨーロッパオオナマズはなんと、
4メートル&400キロ
なのだ!トップ画像のものは4メートルあるものではないが、4メートルとはいかなくてもかなりでかいのはお分かりいただけると思う。ちなみに、淡水魚としてはオオチョウザメの次に大きい魚です。でかいのは分かった。他に特徴はないのかー?「ある。」
チェルノブイリで巨大化?
次に取り上げるのはあの原子力事故で有名なチェルノブイリでの出来事である。その内容はというと、「巨大化したナマズがうじゃうじゃいる!」ということ。巨大化には、今の所2つの理由が考えられている。
1つ目は・「放射能の影響」
放射線を浴びて奇形になったり、植物が巨大化するのは聞いたことがあるかもしれない。それがヨーロッパオオナマズにも起きたというのだ。大きな電力の供給元になるのだから、今の原子力発電所も「今の10倍くらい頑丈に作ればいいのに」と思ってしまう。そうすれば、そんなに問題にならないかもしれないのに・・・(素人の意見)。
2つ目は・「ただ単に人がいなくなったから」
巨大なナマズは釣り人の遊び道具にされているので、ヨーロッパの各地ででかいナマズが釣られているという。しかし、チェルノブイリでは放射線の影響で人が近づきたくないので、天敵がいないオオナマズが巨大化したという説だ。ちょっとロマンに欠けるけど、まぁ正論っちゃ正論かな。せっかくだから放射線説を信じたいところだが、結局どっちか分かっていないとのこと。「ガクッ」
寿命が長い

なんとヨーロッパオオナマズは人間並みに長生きなのだ。その長さ、60年!最長は70年ほどとも言われている。寿命の話になると自分の中の哲学者が話しかける「お前は60年が長いと思うか?1日1日をだらだらと過ごすだけで人生が終わってしまったら、最後の日にお前どう思う?」そう。聞くところによると、「意外に人生はあっという間らしい」ぞ・・・。
アルビノが存在

アルビノというのは、遺伝的にメラニンが減少したり欠乏していることです。ぼくの家にも「真っ白のアルビノ七面鳥」がいるのだが、ヨーロッパオオナマズにもアルビノが存在するらしい。アルビノというよりも、黄金のナマズというようがふさわしいような。しかし、こんなのを目撃したらびっくりだと思う。けっこう綺麗なのは認めてあげよう!
水族館で見ることはできる?

岐阜県にある、世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふで展示していたことがありましたが、現在は展示している水族館はないようです。しかしここでは他に、いろいろな巨大な淡水魚をみることができます。
アクアリウムでペットにできる?
日本では特定外来生物に指定されているため、原則的には観賞魚としてペットにできません。もちろん個人でペットにしようなんて思わないですね。生息域のヨーロッパに旅行に行って、河川に釣りに行くしかありません。大きなナマズでもレッドテールキャットフィッシュやピライーバなら、大きな水槽でアクアリウムにしている方がいます。
まとめ
ヨーロッパオオナマズの大きさや、最大クラスになるとどのくらい大きいかを調べました。最大だと体長が4m、体重が400kgほどまで大きくなることもありました。また、その寿命も人間並みと意外と長いです。残念ながら日本の水族館でみることはできませんでした。また、ペットとして水槽で飼育もできませんでした。