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その飼い方は大丈夫?ザリガニの寿命を伸ばすコツはこれ!

みなさん、こんにちは。ザリガニ(英語ではcrayfish、漢字では蝲蛄)というと野生で水生生物のイメージが強いですが、実際に飼ってみるととってもかわいいものですね。以前、私もペットとして飼っていましたが、「餌をくれー!」と両手をグワッと上げてくれる仕草。あれはすごく大好きでしたよ。大切なザリガニと少しでも長く一緒に過ごしたい。そんな方のために、ザリガニの寿命を延ばす飼い方をご紹介します。飼育環境や餌のやり方、種類、冬眠など飼い主さんが気を付けてあげられる点はたくさんあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

そもそもザリガニの寿命は何年?

ニホンザリガニ (北海道・層雲峡) 出典:photolibrary

ザリガニというと、田んぼや用水路などでよく見かける赤くて大きな生物がすぐ思い浮かぶ人が多いです。あの赤いザリガニはアメリカザリガニ(外来種)であることは有名ですよね。他にも日本には、ニホンザリガニ(在来種)とウチダザリガニ(在来種)が生息しています。その他で日本のペットショップで出会えるザリガニとしては、ドワーフザリガニやフロリダブルーがいます。うちのザリガニもフロリダブルーで、とても綺麗な青色をしていました。どのザリガニも、平均寿命は5年程度とされています。野生では10年ほど長生きする個体もあると言われていますが、そうなると寿命にかなりの違いがありますね。うちのザリガニは6年もの間、長生きしてくれました。なるべくザリガニにとって暮らしやすい環境を準備することで、できるだけ長生きしてもらいたいものですね。

必見!長生きさせるためには?

Crayfish sticking its head out. 出典:shutterstock

ザリガニは淡水の中で生息する生き物なので、やはり飼育する上で1番重要なのは「飼い主さんがしっかりと水質管理をしてあげること。」になります。なるべくザリガニにとって快適な生活環境を維持してあげられるように意識しましょう。先程ザリガニの寿命は5年程度であるとお伝えしましたが、自然界で生息しているザリガニの場合は7年から8年程度だとされています。このことから見ても、ザリガニが自然で生息している環境になるべく近付けられるように意識することが寿命を伸ばすポイントだと言えます。

まず飼育環境をしっかりと整えよう。

The small crayfish move on the tree against background. Crayfish on the fallen wood with green leaves around. 出典:123rf

ザリガニを飼育する上で必要となるのは、下記のアイテムです。

  • ガラスの水槽ケース
  • 砂利
  • ろ過装置(フィルター)
  • エアーポンプ
  • 隠れ家になるもの

まずは、ザリガニの住み家である飼育ケースを準備しましょう。プラスチックケースでもザリガニを飼育をすることは可能ですが、使い続けているとケースが少しずつ白っぽくなってきてザリガニの様子が見えづらくなってきたりします。できればガラスの水槽ケースを選びましょう。ケースの大きさは45センチ以上のものがおすすめです(なるべく大きな水槽にした方が、水質の変化が起きにくくなるからです)。飼育する際には1匹ずつ入れるのが基本です。単独飼育をしましょう。ケースに砂利はできれば入れたほうが良いでしょう。ザリガニが歩くときに平衡感覚を保つためにも、砂利は重要な役割を持っていますよ。使用する水は水道水で大丈夫ですが、カルキを抜くため6時間ほど放置したものを使用しましょう。水質を保つために、ろ過装置(フィルター)も必要です。これがあるかないかで、水の汚れ方が大きく変わるからです。さらに掃除をする際に汚れを吸い出せるホースがあると便利ですね。飼育する際の水の量は、ザリガニの背中ほどでも飼育することは可能です。この水深ならエアーポンプも必要ありませんし、手軽に水換えなどもできますね。ただし、水深が浅い場合には水質がすぐ悪くなるというデメリットもあります。このこともふまえて、ザリガニを飼育する際には水深を深くしてエアーポンプを使いましょう。ザリガニは脱走名人とも言われていて、本当に驚くほど上手に脱走をしてしまう生き物でもあります(うちのザリガニも何度も脱走したものです‥)。ですから、エアーポンプを取り付けた際にはしっかりと目張りをして、ザリガニが脱走できないように対策してください。そして、ザリガニは臆病な性質でもあるため、中に入って隠れられる素焼きの鉢などを入れてあげましょう。ザリガニにとって安心できる環境作りは大切ですね。

お迎えするときに気をつけるべきこと。

Cambarellus diminutus, freshwater dwarf blue crayfish in a home aquarium closeup. 出典:123rf

飼育環境が整ったら、いよいよザリガニをお迎えする番ですね。珍しい種類のザリガニが飼いたいなら、ペットショップに足を運んでみることもできるでしょう。お目当ての種類のザリガニを見つけたら、なるべくこの段階で元気に見える個体を選ぶことをおすすめします。ペットショップでお迎えするなら、なるべく活発で元気な個体をおすすめしてもらいましょう。珍しい種類のザリガニをお迎えしたいなら、店員さんに飼いやすい種類を教えてもらうこともできますね。種類によっても寿命が少し違ったりするので、参考にしてみてください。

水換えをする時のポイント。

Crayfish at the bottom of the reservoir. Live wild crawfish swims the lake. 出典:123rf

水質をキレイな状態で保つことができるかどうかが、ザリガニを飼育する上でとても重要だと言えるでしょう。ですから水換えには常に気を付けておくべきです。ただ水換えといっても、一度に全部の水を取り替えるわけではありません。一度の水換えでは全体の3分の1から4分の1程度を取り替えると覚えておきましょう。水がキレイになりすぎるとバクテリアなどが極端に減ってしまい、ザリガニにとって良くないからです。バクテリアが含まれた水などもペットショップなどで販売されているので、水替えのあとに適量入れてあげるのもいいですね。水替えの時には、水替えの前に入っていた水と温度が変わらないように注意しましょう。また、ろ過装置を掃除する場合には水換えする際の古い水を取っておいてその水で洗うと、バクテリアなどが残っていていいです。水替えの頻度としては1週間に1から2度で大丈夫ですが、餌が残って水が汚れていたりする場合は臨機応変に対応してあげてください。水替えをする時に石についたコケなどを取り除くなど、掃除も少しずつしてあげましょう。

餌の種類や量に気を付ける。

Cambarellus patzcuarensis orange, freshwater dwarf crayfish in a home aquarium closeup. 出典:123rf

どんな餌をあげるかは、やはり重要です。ザリガニは雑食なので基本的に何でも食べてくれます。動物性なら煮干しやイトミミズなど、植物性ならほうれん草や水草などがありますね。私もイトミミズやニンジンをよくオヤツであげていました。ただしイトミミズをあげるとかなり水が汚れてしまうので、こまめな掃除を覚悟しつつあげましょう。(イトミミズをあげた時のザリガニのユニークすぎる食べ方が、私はとても大好きです)。オヤツは基本的に何でもOKですが、毎日あげる基本的な食事は総合的に動物性と植物性の栄養をどちらもバランス良く配合しているザリガニ専用の総合フードを選びましょう。カルシウム強化のために、毎日の餌に加えて蟹のカラや卵のカラなどもあげるのもおすすめです。乳酸菌などの善玉菌が配合されている餌なら、水の汚れを軽減することができます。お水をキレイに保ちつつ、ザリガニのお腹の健康維持にも役立ってくれますね。市販の餌を選ぶ際には、賞味期限にしっかりと余裕があるかどうかをチェックしてください。古くなった餌はどうしても劣化が進んでいたり、カビや虫による被害が進んでしまっている可能性もあります。中には賞味期限が記載されていない餌もある場合もありますが、きちんと記載されている商品を選びましょう。そして、あげる餌の量が多くなりすぎないように注意する必要があります。成体になるまではしっかりと栄養を与える必要がありますが、成体になったら2日に1度くらいの割合で餌をあげるようにしましょう。自然界では自分で餌を捕まえないと食べることはできないので、ザリガニは基本的にいつもお腹を空かせている状態なのです。飼育されているザリガニは自然界に比べて多くの餌を与えられる傾向にあり、その結果肥満になりやすくなります。ザリガニも人間と同じように肥満になることで様色々な病気にかかりやすくなるので、飼い主さんがしっかり注意してあげてください。

冬眠をさせるか、させないかでも寿命は違ってくる。

Crawfish den surrounded by a cone of mud. 出典:123rf

ザリガニをなるべく自然に近い環境で飼育するべきだということは触れましたが、冬の冬眠についてはどうでしょうか。ザリガニが冬を越すことで、冬眠状態になります。こうなることで一時的にザリガニの細胞分裂の回数が減り、それだけ体を休めることができるようになります。これが結果的にザリガニの寿命を延ばすことになるのです。ザリガニは冬に水温が15度を下回ると餌を食べなくなり、さらに10度よりも下がってしまうと冬眠をします。10月に入り水温が下がってくると、ザリガニは冬眠の前段階として今まで食べていた餌を食べなくなるのがサインです。夏の間にしっかりと餌を食べて体力を付けてもらうことで冬眠に備えてもらいましょう。冬眠する時期になったら砂利の量を増やすか、落ち葉を入れるかしてあげてください。ザリガニはその環境を上手く使って冬眠をします。ザリガニが冬眠に入ると餌はほとんどと言っていいほど食べなくなるので、水も汚れなくなります。そのため水換えをする必要はありませんが、乾燥によって水がかなり減るので、必ず水を足して水位を保ってください。 春になって水温が上がってきたら、ザリガニは少しずつ活動を再開します。冬の間はずっと冬眠をしていたので、かなりの空腹状態になっています。しかしここで以前のように餌をあげてしまうと、少なくなっているバクテリアが対応できず水が一気に汚れてしまう可能性があります。そうならないために、ザリガニが完食できる量の餌を少しずつ与えるようにしましょう。冬に冬眠をすることでザリガニの寿命は長くなりますが、逆に冬眠をすることで命の危険が出てくる場合もあるので、どちらにするかの選択は飼い主さんにお任せします。ちなみに私の場合は、冬眠はさせずにヒーターで水温を管理していました。ですから、冬の間も元気に過ごしていましたし、そのほうが水換えをしてきちんと水質管理ができるというメリットもありますね。

まとめ。ザリガニが1番過ごしやすい環境作りをすることで、寿命を伸ばす

いかがだったでしょうか。飼い主さんが日頃から飼育環境にしっかりと気を付けてあげることで、ザリガニの寿命を延ばすことができます。

  • 飼育環境をしっかりと整える。
  • なるべく活発な個体をお迎えする。
  • 水換えをする時にバクテリアを残すようにする。
  • 餌選びは総合フードとカルシウム強化を心掛ける。
  • 冬眠をさせる場合には細かい配慮が必要。

これらのことにしっかりと気を付けて、なるべくザリガニが自然の中で過ごしている環境と近づけるようにしてあげてください。私もザリガニをペットとして実際に飼うまでは、頑丈な生き物だと思っていましたから、実際には意外と繊細なんだなぁと思ったものです。以前飼った時には冬眠をさせない方法を選びましたが、またお迎えすることがあれば次は冬眠にチャレンジしてみようかなぁと考えています。あなたの愛するザリガニが快適に毎日を過ごし、なるべく寿命を延ばして元気に生きてくれますように。

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